書評: How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜

[How to Change the World  〜チェンジ・マネジメント3.0〜](http://tatsu-zine.com/books/howtochangetheworld)
[How to Change the World 〜チェンジ・マネジメント3.0〜【電子書籍】](http://tatsu-zine.com/books/howtochangetheworld)
Jurgen Appelo, 前川哲次(翻訳), 川口恭伸(翻訳), 吉羽龍太郎(翻訳)
アギレルゴコンサルティング
発行日: 2012-07-13
対応フォーマット: EPUB, PDF

読みました。エネルギーを頂きました。

  • 1章がちょうど1時間程度でサクサク読める。
  • 全体でも半日程度あれば読み終えられます。
  • ADKAR (Ability, Desire, Knowledge, Awareness, Reinforcement) モデルは初めて知りました。変化を達成するためのフェーズとアクションを理解する上で役立ちました。
  • 「なぜ変化を起こそうとしても失敗するのか」に対する考察には説得力があります。
  • 具体的なアクションの例に乏しい (環境によって違いすぎるので提案できない) 項目もあるが、その状況を打破するために考えるべきヒントは必ず書かれています。
  • 第4章では変化が伝播していくフェーズと、フェーズ毎の攻略法が書かれていますが、これも一人だけで経験するのは難しいノウハウです。非常に参考になります。

500円という値段に見合わないほど、数多くのヒントが凝縮された書籍です。筆者の失敗と反省から出た考察は普遍的でありながら実際性を伴っており、改善を机上の空論に終わらせないためのエネルギーを持っています。

この本はこんな人にお勧めです。

  • 会社の働き方を改善させたい人
  • 改善させたいがやり方がわからない人
  • 改善に何度も失敗している人
  • 改善を働きかけているが上手くいかず、心が折れそうになっている人

ちょうど私もガチガチの縦割り組織に Scrum の普及させようとしていますが、この本に結構励まされました。